QandA
ポリプロピレンフィルムについての基礎的なご質問から製造方法・用途などについての
一般的な情報をQ&A型式でご紹介致します。
ポリプロピレンは何から作られますか?
原油を蒸留して得られる「ナフサ」から作られます。
そのナフサから取り出した「プロピレンガス」を化学反応させてポリプロピレンにします。
ポリプロピレンの比重はどれくらいですか?
約0.9で、水よりも軽い樹脂です。

ポリプロピレンフィルムの耐候性は?
ポリプロピレンの耐候性はあまり良くありません。
一般的なポリプロピレンのフィルムを屋外で暴露すると、紫外などで劣化して脆く(破れやすく)なります。
ポリプロピレンフィルムを誤って食べてしまいましたが大丈夫ですか?
ポリプロピレンが腸から吸収されることはありませんが、気分が悪くなる等の異常を感じる場合は医師にご相談ください。
ポリプロピレンフィルムで包装された食品を電子レンジで温めても大丈夫ですか?
ポリプロピレンフィルムやポリプロピレンフィルムを使用した袋を加熱すると、内容物(油分の多い食品等)によってはフィルムが変形したり、袋が破裂することがあります。
包装したまま電子レンジで使える等の表示がない場合は、袋から出して容器に移し替えて温めてください。
ポリプロピレンフィルムの安全性や衛生性については何で確認していますか?
食品包装用のフィルムは、食品衛生法(厚生労働省告示370号)で衛生基準が決められています。
また、プラスチック製食品容器メーカーによる業界団体であるポリオレフィン等衛生協議会は、衛生的で適切な材料の使用の普及をはかる目的で、規格基準を設け、審査や登録(確認証明)がされています。
日本ポリプロピレンフィルム工業会会員の製品は、安全性や衛生性を考慮して品質設計や製造を行っております。
具体的な製品の安全性や衛生性については、それぞれのメーカーにお問い合わせください。
ポリオレフィン等衛生協議会のHP:http://www.jhospa.gr.jp/index.html
ポリプロピレンは印刷インキや接着剤が付きにくいため、フィルム表面をコロナ(放電)処理や火炎処理、化学薬品処理等で酸化する必要があります。  一般的な商品では、コロナ(放電)処理が行われています。
フィルムとシートの違いは何ですか。
JIS(日本工業規格)では、フィルムは250μmより薄い物とされていますが、用途や材質によって言い分けることもあり、必ずしもJISの基準と一致していません。
当工業会では、概ね厚みが100〜200μmを境とし、それより薄い物を「フィルム」、それより厚い物を「シート」と呼んでいます。
フィルムのサンプルが欲しいのですが。
当工業会の会員会社のホームページをご覧になって、ご希望の商品(性能)のある会社へお問い合わせください。
各会員会社のホームページで紹介されていないような用途であれば、当工業会ホームページの「お問い合わせ」にメールでお問い合わせください。
各会員会社に確認してご連絡させて頂きます。